はじめに
データは、現代の経済情勢においてすべての企業が運用している基軸通貨です。ただし、データは各種のソースから収集する必要があります。データはさまざまな形式で利用することもできます。このような多岐にわたるデータ収集は、データを最初に統合しない限り、データ分析にはそれほど役に立たない可能性があります。データ統合テクノロジーでは、センサー、フィールド機器、その他のIoT産業用デバイスなどのさまざまなソースから取得したデータを組み合わせて、統一された形式で表示します。データ統合は、取得するデータの品質を向上させるだけでなく、データ移行とデータ変換をさらに効果的なものにします。このプロセスでは、さまざまなデータ形式の比較、重複の削除、事前設定された条件に基づいたデータの整理、所定形式へのデータの変換を行います。
当社のデータ統合サービス/ソリューションでは、以下のテクノロジーを使用しています。
OPC:
OPC(Open Platform Communications)は、広く使用されており非常に人気の高い規格で、産業アセットとソフトウェアアプリケーションの相互通信を可能にします。OPCを使用すると、産業環境内の産業アセット、機械、デバイス、その他のシステムへのアクセスが標準化され、製造者に依存しない同様のデータ交換が可能になります。
産業プロトコル:
産業通信プロトコルは、各種の産業アセットの相互通信およびそれらアセットと上位システムとの通信に使用される言語です。産業用システムのサプライヤーが無数に存在することを考えると、OT層にサイロを生み出す通信用プロトコルは大量にあります。当社には、一般的な産業プロトコルを網羅した知識と経験、さらには独自のプロトコルを実装する能力も備えています。
デバイス統合:
デバイス統合とは、フィールド機器を他のハードウェアシステムとソフトウェアシステムに統合/接続することです。FDT規格とFCG規格には、標準化されたセンサークラウド統合と企業全体の統合を実現できるデバイス統合テクノロジーがあります。これらのテクノロジーは、プロセスと工場のオートメーションシステムへのアセットの統合に関して最も広く採用されている規格として、デバイスの通信、インタラクション、相互運用を可能にします。
データ接続ソリューションが産業分野に欠かせない理由
OEM、システムインテグレーター、エンドユーザーが直面する最大の課題は、低いデータ品質、不十分なデータ、データの不一致、通信ギャップです。その結果、技術者やオペレーターが機械の誤動作の根本原因を特定できないために生産プロセスが停止し、生産に大幅なダウンタイムが発生し、それが収益に影響を与える可能性があります。もう1つの課題は、生産目標の達成に集中し過ぎるあまり、設備と機械のメンテナンスとサービスの実施が散発的で不規則なものになってしまうことです。これらすべての課題は、効果的なデータ統合システムをセットアップすることで克服できます。
OEMとシステムインテグレーターは、OPCとデバイス統合テクノロジーを活用すれば、プラントフロアとエンタープライズアプリケーション間のシームレスなデータ接続とデータ統合が可能になります。データ接続とデータ統合の重要な成果は、産業プロセスに関する隠れたタイムリーな洞察にリアルタイムでアクセスできるようになることです。産業用オートメーションを目指す上で、製品プロセス内で連携が弱い部分を特定することと、オートメーションの領域と範囲を特定することこそが、正しい方向に向かう第一歩です。これらの変革を生産プロセスに実装すれば、生産性と品質が最適化され、運用効率に関する日常目標の達成、新しい収益源の開発、将来の計画に役立ちます。
データ接続ソリューションの利点:
- さまざまなソースのデータをさまざまな形式で入手できるようになる
- データの価値を高める統一データベースを構築できる
- データ接続により安全と危機管理も強化される
- 製造プロセスにおけるコンプライアンスを確保できる
- 生産性と品質が向上する
- チーム間や関係者間の連携を強化できる
- 高品質で一貫性のあるデータを通じて信頼性の高いデータインサイトをすばやく獲得できる
- データの複雑さが緩和され、関係者全員がデータにアクセスできるようになる
- 適切なデータを適切な関係者に適切なタイミングで提供できる
- 関係者が情報に基づいて判断を下せる
- 常に競合他社の一歩先を行くことができる
Utthungaが提供するデータ統合サービス
当社はお客様のニーズと目標に合わせてカスタマイズしたデータ統合サービスを提供しています。当社が提供するサービスには以下が含まれています。
- OT層、エンタープライズ層、その上にあるクラウド層からのリアルタイムでのデータ収集
- 規制と産業規格の順守状態の維持
- 製品の質と精度を最適化するプロセスの自動化
- 取得したデータのエッジ分析とエッジ処理の実施
- データを利用した生産プロセスの安全強化
- 考えられるセキュリティ上の脅威の特定、および情報セキュリティの強化
Utthungaがデータ統合ソリューションを扱う理由
Utthungaは製品エンジニアリングと産業用ソリューションを扱う会社で、企業のビジネスプロセスとモデルに基づいたインテリジェントなオートメーションソリューションの提供を重点的に行っています。12年に渡ってクライアントの皆様のために信頼性の高いテクノロジーソリューションを提供してきました。Utthungaには、ユーザーがデータ統合ソリューションを使用してソフトウェアアプリケーションの管理とデバイスの操作を行えるデータ接続ソリューションがあります。当社は、Profibus、EtherNet/IP、FF、HARTなどの産業プロトコルとカスタムプロトコルも使用して、データ転送の暗号化と認証と危機管理を確実に行います。
当社はオートメーション/オペレーションテクノロジーおよびすぐに使えるフレームワークに関する深い知識を駆使して、運用とメンテナンスを効果的かつ効率的に実施できるエンドツーエンドのソフトウェアソリューションを提供します。関係者は当社の製品とIPを活用し、ソリューションとサービスを組み合わせて提供できます。
- Industry Protocol stack – HART、Modbus TCP、IO Link、MTConnect、EtherNet/IP
- uOPC Suite
- IIoTアクセラレーター – Javelin、uConnect
- DPI framework
- Simulation framework
当社のデータ統合サービスを利用すれば会社が以下を実行できます。
- さまざまなソースのデータをさまざまな形式で収集できる
- 拡張可能なIIoTアーキテクチャーを構築できる
- 信頼性の高いデータに基づいて十分な情報を得た上で決断を下せる
Utthungaは、OPC Foundation、FieldComm Group、FDT Group、ODVA、ETG、PI(IO-Link)、CLPAなど、多数の産業コンソーシアム仕様ワーキンググループの積極的なメンバーです。当社は、インド初のPROFIBUSおよびPROFINETコンピテンスセンターであると自負しています。また、インドでPROFIBUSおよびPROFINETのトレーニング/ワークショップを定期的に実施して、これらの最先端の産業用オートメーション技術の開発と実装を支援しています。さらに、当社はインド国内で認められているFDT Test and Certification Centerです。UtthungaはFDTセミナーやワークショップも全国で実施しています。
当社のデータ統合サービス、およびお客様のビジネス目標に合わせてサービスをカスタマイズする方法の詳細については、当社にお問い合わせください。
よくある質問
産業分野におけるデータ統合サービスでは、センサー、フィールド機器、制御システム、およびその他の産業アセットに接続して、リアルタイム処理または履歴処理のためにリアルタイムデータを取得します。このデータは分析されて、改善または自動化できるプロセスエリアが特定されます。このデータはセキュリティ上の脅威の特定にも役立ちます。
データ統合ではリアルタイムデータの照合を行いますが、このデータは、生産プロセスや運営に関する重要な決定を行うために使用できます。データの統合と接続では、セキュリティ違反と品質の問題に対してリアルタイムアラートも機能します。データ統合を生産プロセスとアウトプットの改善に役立てることができる方法は他にも数多く存在します。
主要なデータ統合テクニックは以下の通りです。
- 手動データ統合
- データ可視化統合
- ミドルウェアデータ統合
- アプリケーションベース統合