現代の産業機械やシステムには、これまで以上にインテリジェント化、高効率化が求められています。インテリジェンスと効率性は、システム間のデータアクセスの簡易性、速度、精度によって決まります。産業用ネットワークを効率的に機能させるためには、ISA-95ピラミッドのデバイスとシステムにおける水平・垂直方向の通信がシームレスである必要があります。そのためには、堅牢な接続性が重要です。
産業企業のエコシステムには、多種多様な装置、機械、アプリケーションが存在し、それらのメーカーや通信方式にとらわれない相互通信が求められています。この相互通信を実現するには、産業用通信プロトコルをシステムに統合する必要があります。
産業用機器・部品のメーカーは、迅速な応答性、メッセージの正確性、時間的制約、既存システムとの互換性など、あらゆる基準を満たすために、コア製品とともにさまざまな接続性ソリューションを提供する必要があります。しかし、ハードウェアとソフトウェアに接続関連のサポートを組み込むには、特定のプロトコルの専門知識、スキル、経験が必要になります。
産業用システムに適切な接続ソリューションを組み込むには、その分野を十分に理解し、各段階で価値を付加するための専門知識が必要です。そのためには、接続性の要件を潜在的な価値提案に変換できる技術パートナーを頼るのが最善です。
産業用通信プロトコルのUtthunga
Utthungaは産業用接続の主要企業の1つで、産業用OEMの通信ニーズに対応した幅広いサービスとソリューションを提供しています。当社は、機器への専用接続インターフェースの組み込みから、スムーズなデータ交換を可能にするアプリケーションの開発までを網羅しており、末端産業のニーズを理解し、OEMによる接続ソリューションの改善を支援します。
当社の産業用接続は、以下の主要分野に及んでいます。
- デバイスレベル接続サービス:当社は、あらゆる産業用機器・設備に、必要なプロトコルを組み込むことができます。要求に応じて、各種フィールド機器、制御機器などにさまざまな産業用通信インターフェースを組み込むこともできます。ハードウェアの要件を踏まえた、プロトコルスタック、デバイスドライバー、デバイスファームウェアなどの移行、移植、アップグレードを得意としています。
産業用通信に関する長年の経験を活かして、オープンソース、独自ソース、サードパーティソースのプロトコルスタックやドライバーの展開をサポートすることができます。さらに、機器の接続ニーズに合わせて、自社開発のスタックをカスタマイズすることもできます。
- ソフトウェア接続サービス:産業用通信の経験を活かして、最先端の接続アプリケーション、クロスプラットフォームのウェブインターフェース、プロトコルシミュレーターを開発できます。また、プラットフォームにとらわれず、プロトコルに依存しないクライアントアプリケーションを開発することで、ITとOTの融合を促進しています。
効率性の高いクライアントアプリケーションを開発して、エンタープライズアプリケーション、データベース、コントロール/OTアプリケーション間の接続を確立するところまで、当社が一手に引き受けます。また、クラウドプラットフォームに至るまで、ピラミッドのすべてのレイヤーにおけるデバイス間の相互運用性の実現も支援します。
- 検証/妥当性確認/事前コンプライアンスサービス: 当社の検証サービスと妥当性確認サービスには、製品/ソリューションの機能テスト、システムテスト、統合テスト、相互運用性テスト、事前コンプライアンステストが含まれています。その他のすべての接続ソリューションに加え、ハードウェア、ファームウェア、設定ツールに対するエンドツーエンドのコンプライアンスと認証プロセスにおいてOEMを支援することで、市場投入までのプロセスを加速させます。Utthungaは、インドのFDTテスト認証センターとして認定されています。
Utthungaは、産業用プロトコルのサービス市場において著名な企業です。当社の産業エキスパートは、OPC Foundation、ODVA、ETG(EtherCAT)、ISA100 WCI、PI(Profibus、Profinet、IO-Link)、 CLPA(CC-Link)などの有名な企業団体やコンソーシアムのメンバーとして活動しています。既存・新規の産業プロトコルに関して当社が長い年月をかけて培ってきた専門技術と強力な知識を駆使して、世界中のトップOEMによる既存ソリューションの再定義や、さまざまな末端産業向けに革新的な接続ソリューションの提供を実現してきました。お客様がデジタルトランスフォーメーションに取り組まれる中で、当社はお客様の産業用接続パートナーでありたいと願っております。ぜひ当社にお問い合わせください。
よくある質問
コントローラーが、バルブやトランスミッターなどといった計装デバイスのデータを利用して、バルブの開閉やプロセスパラメーターの測定などの機能を実行します。コントローラーがこのデータをアナログ形式(一般的)またはデジタル形式(人気が高まっている)で受信し、制御信号を生成します。この信号は、そのプロセスの処理を制御するために、通信バスを経由してフィールド機器に送信されます.
産業用通信ネットワークの計画、設計、実装を成功させるためには、以下を考慮しておく必要があります。
- 信頼性の高いネットワーク構成
- 堅牢なセキュリティプロトコル
- ネットワーク管理における透明性
- マシンへのリモートアクセス
- クラウドインフラストラクチャとの統合
- 人員とマシン機能の安全
- HMI、モバイルなどを通じたデバイスへのアクセス
主流の産業OEMが構築する製品には、速度、セキュリティ、設定のしやすさ、主要アラートのリレーなどに関して固有の接続ニーズがあります。過去10年間、これらのOEMはそれぞれ固有の製品/エコシステムニーズに対応するために、自社のラボでプロトコルを構築し、その発展を促進させてきました。最終的に得られたものは、必ずしも相互運用性があるとは言えないデバイスとシステムの孤立でした。当社が常に、OPC、MTConnectなどの標準的なプロトコルへのこの大規模なシフトの真ん中にいることは朗報です。